前回ではサウナの1番の効果は脳疲労の軽減だとお伝えしました。ストレスを感じやすい人や、繊細な人(HSP)は、特に脳疲労になりやすい傾向にあります。そのような人たちは日ごろの多くの不安や過剰な情報で脳と心が落ち着いていない状態が続き、つらい日々を送り、苦悩されているのではないでしょうか。それらを遮断し、自分と向き合う時間を作ることは、心と体を健康にするためにとても必要になります。そんな人たちにとってマインドフルネスとサウナが大きな助けになります。本日は、マインドフルネスとサウナの関係についてお話しさせていただきます。
マインドフルネスとは、現在の瞬間に意識を集中し、ありのままを受け入れる心の状態のことです。
マインドフルネスの方法のひとつとして瞑想があり、瞑想の効果としては、
- 集中力や内省力の向上
- ストレスの低減
- 業務効率の向上
- メンタルヘルス不調の発生率の減少
- 自己理解の深化
などがあります。
瞑想でよく誤解されやすいのが何も考えないように無心になることだと思われている方もいらっしゃいますがそうではなく、瞑想とは先ほどマインドフルネスで述べたように、他者の世間の評価や判断をせずに現在の瞬間に意識を集中し、ありのままを受けいれるようにする心のトレーニングことを言います。具体的には座禅をイメージしてもらい、瞳をとじて、意識をしながら呼吸を行う方法などがあります。
このマインドフルネスがしやすく、最適な環境がサウナになります。サウナにいかれる方はときどきメディテーション(瞑想)サウナと書かれたサウナを見たことがあると思います。
サウナに入ると暑さにより、余計な他者のことや世間のしがらみからでる感情など考えることはできなくなり、肌で感じる熱さや普段感じることがない呼吸をする際に感じる空気の熱、汗が肌に伝う感覚、ロウリュの際に感じるアロマの香りや周りの空気の熱の動きなど、五感のみで時間を過ごすことができます。つまり、サウナに入るだけでほぼ無意識にマインドフルネスがされていることになります。
マインドフルネスは基本的に個一人の力でやる必要があるため、能動的なものですが、サウナは受動的なサポートを受けながらマインドフルネスができるため、とても続けやすく、比較的に誰でもお勧めできる点も魅力の1つです。
瞑想は最初のうちはなかなかうまくできず、めんどくさいものだと思います。しかし、サウナに入るだけでメンタルが整えられ、プラスして最高に気持ち良い感覚になれるのがサウナのすごいところなんです。ぜひ、この魅力をたくさんの人に伝えたいです。
ちなみに私は7年ほどサウナに通っていますが、単にととのうためや気持ち良いからとかでサウナに行っているわけではないんです。そもそも、本当のととのう感覚を体験できるのは個人差はありますが大体1年ぐらいで終わります。これは、ある程度サウナに通っていると自律神経の機能が改善されてしまい、自律神経が改善されていなかった時と比べ交感神経と副交感神経のギャップが小さくなってしまうことと快感の慣れが生じてしまうためです。最近ととのいづらくなってしまったと悩まれている方をよく聞きますが、これらが原因となります。そのような方はよく整えなくなってしまったため、サウナや水風呂に長時間入ったり、温度が一桁台の極端に冷たい水風呂に入ってしまうなど無茶な入り方をされてしまう方が見かけられます。そのような入り方をされると次の日は逆に体がだるくなってしまったり、本来、健康的であるサウナが体に危険を及ぼしてしまう可能性があります。そのため、ととのうためだけにサウナに行くことは私はおすすめしません。
あくまで私の自論ではありますが、本来サウナは清々しい気持ちになれたらそれでよく、嫌なことを忘れ、気持ちのリセットができるメンタルケアだと思います。そのようにサウナと付き合ってければ長くサウナを楽しめることもでき、現代社会を生きる上で最大のサポートとなるでしょう。
ここまでの読んでいただきたいありがとうございます。
次回は、心と体を良くするサウナの入り方についてお話させていただきます。
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